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その10 最終話 私たちのチャレンジ

Penulis: 彼方
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-18 10:00:00

90.

最終話 私たちのチャレンジ

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ドシッ ドン ドン

「いたたた。勢いよく落ちたからぶつけちゃった。懐かしの地球の重力ね」

「畳の部屋? あ、ここマコトの部屋か」

「カー子は?」

「もういないよ。あっという間。別れの挨拶くらい交わしたらいいのに」

「マージは挨拶する習慣がほぼないからね。そうだ、記憶が消えないうちに覚えてること紙に書いとこうよ」

「えっと、まずジャガとネルが仲間にいて……」

「まって。ジャガとネルってフルネームなんだっけ?」

「エッ」

「ほらもう記憶消えてきてるよ。怖い怖い怖い」

「えっと……ジャガビーとネルフじゃなかったっけ?」

「何となく違う……ような。合ってるような。わかんない!」

「使徒の名前した人もいたでしょ。ぬいぐるみみたいな」

「ユダ! ではないか……。うそだよ、もう全然思い出せない」

「! そうだ、ノートに色々書いたじゃん! あれ読めばいいんだよ!」

 ノートにはクリポン族のマタイさんと書いてあった。マタイ。全然ユダじゃないじゃん。ヤバいなこれ。

 私は忘れちゃう前に異世界で見たこと聞いたこと、色々なことをノートに走り書きで追加した。

りょうちゃんのお尻は大きい

りょうちゃんは着痩せする

パコッ

「痛っ!!」

 部屋用のスリッパで叩かれた。いたい。

「いらんことばかり書くな!」

「冗談だよ、ぶつことないじゃんか〜」

りょうちゃんは私の

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    86.第伍話 麻雀の仕組み(麻雀の仕組みってどういうコト?)(つまりさ、ハイテイ牌は鳴けないっていうルール。これをよく理解してるってこと。もしこのチーをしないとしたらどうなる?)(エートぉ、ミズサキの手牌は【三四伍③⑤13555789】だったから③④⑤1234引きでテンパイよネ。切られてる枚数を無視すると7種24枚)(そうだよね。4枚受けが3種で3枚受けが4種だから数えやすいね。3×4×2だからね。じゃあミズサキみたいに鳴いた場合はどうなる?)(ンとね。鳴いたからツモ番飛ぶけどハイテイがもらえるから結局ツモ番1回でしょ? 三四伍③⑤35557は④3467の5種18枚。アレ? 6枚チャンス減ったヨ?)(そうだね、だけどチーができるようになった)(ソッカ! 上家の切りがハイテイ牌じゃなくなったから④46の3種12枚がチーでもいい!)(なるほどそうか! そうなるとチャンスが6枚増えてるんだ。すごいな)「チー」打3 ――流局――「テンパイ」「テンパイ」「テンパイ」「テンパイ」ミズサキ手牌三四伍③⑤55(チー657)(チー789)「見事だな。さすがは麻雀伝道師」「でも、全員テンパイじゃん。頑張ってテンパイとったのに1点ももらえないなんてトホホだよ」「マコト。それはみんな同じ思いだよ。私だって少しくらい加点したかったよ。ずっと張ってたのにさ」「おれなんか役役ホンイツトイトイのツモり三暗刻で倍満のテンパイさせたんだぞ。これが0点で終わりってのはむなしいぜ」「そっか」 南3局一本場 一本場は逆に誰もテンパイが入らなかった。全員が全力で前進したがテンパイしない。結果。「ノーテン」「ノーテン」「ノーテン」「ノーテン」 マタイさんには普通にやればテンパイする手が来たが残り2局で普通にやっても仕方ないということで純チャン二盃口を目指したためのノーテンだった。さすが、遅番客No.1強者。スケールがでかい。「ふ、私の強運もここまでか」「だけど、飛んでないじゃん」「まァね。オーラスまでお客様を遊ばせるという従業員の使命は全うしたつもり」「そんな使命があったんだ」「いや、ないと思う。ゲームの回転悪くなるし店としては良くない。けど、お客様からしたらどうかな。トップの人はいいけど二着三着は面白くないよね。まして店の人が飛んで終わっちゃったと

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